GREETING

実行委員長からのご挨拶

Internet Weekの実行委員長を務めます、JPNIC常務理事の長谷部克幸です。今年のInternet Week 2023の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。

はじめに

昨年は、1997年のInternet Week開始から数え、新たな四半世紀のスタートする年にあたりました。

そこで、皆で続いてきたInternet Weekのあり方をあらためて再確認し、『インターネットの羅針盤 ~針路を未来に取れ~』https://www.nic.ad.jp/iw2022/greeting/というテーマを掲げました。

つまり、Internet Weekをインターネットに関わる人々が一堂に会する場としたいこと、そしてさまざまな課題の解決にあたり、この場を適切に使っていきたいこと。

それも、例えば「セキュリティ」といった一側面や技術動向だけから考えるのではなく、社会動向も含め、網羅的で、そして何かに偏らない情報を全方位的に提供することで、インターネットにおける羅針盤のような存在として機能していきたいと、そんなことを確認いたしました。

2023は、再会とリアルでの新たな出逢いの年

さて、今年2023年はどのような年であったでしょうか?

3年ほど続いたCOVID-19は、インターネットを利用した技術を急速に進歩させ、そして私たちの生活様式に変化をもたらしました。

そのCOVID-19も、今年ようやく2類から5類へと変更になり、人々の移動にも制限がなくなりました。

急速に進歩した技術とその利用を継続しながらも、私たちは今、COVID-19流行前の生活に戻りつつあることを実感しています。

そのような折に、日本では幸運にも、IETF・G7・APNIC・IGFといった国際会議が開催されます。多くの方が久々のリアル開催を楽しみに来日するだけでなく、私たちも日本でこうした国際会議に実際に参画し、情報を得て意見ができる、非常に稀有な機会です。

技術的な課題のみならず、社会的課題や世界で起こっていることにもあらためて目を向けるチャンスが到来しています。

このように2023年という年は、再会、そしてリアルでの新たな出逢いの年、そんな風に位置づけられると思います。出逢いとは決して人と人との間だけでなく、あらたな知識や視点や気づき、といったことも含まれます。

こうして、インターネットの全体動向を知り、いろんなものをネットワーキングしていくことで、生まれていく価値がたくさんあります。

『集まれ!インターネットワーキング!』

『集まれ!インターネットワーキング!』。そんなテーマをInternet Week 2023で掲げます。

インターネットを利用・活用する業界団体と共に、私たちはこのInternet Weekを、技術者向けのカンファレンスから広くインターネットを活用する人向けのカンファレンスとしていきます。

「集まろう、聞いてみよう、話してみよう」というコンセプトのもと、スピーカーへの質問時間も多めに設けていきます。第一線で活躍する方々へどんどん質問してください。

きっと、あなたが抱える悩みや問題の解決のきっかけになるでしょう。この場を通じて、新たなアイデアと切り口を生み出し、インターネットの無限の可能性に迫ることでしょう。

プログラム公開と参加登録開始は、2023年9月22日を予定しています。11月に多くの皆さまにお会いし、共に切磋琢磨できることを楽しみにしています。

2023年8月21日

JPNIC理事/Internet Week 2023実行委員長
長谷部 克幸

写真:長谷部 克幸