O1 インターネットを守る技術普及について考える ~インターネットワーキングのススメ~
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日時・会場
11/15(水)
13:00 ~ 14:45
@オンライン
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講演者
- 猪俣 敦夫(大阪大学 サイバーメディアセンター 教授, CISO)
- 小川 博久(三菱総合研究所)
- 木村 泰司(JPNICシニアエキスパート)
- 矢萩 茂樹(BBIX)
- 菊池 豊(高知工科大学/有限会社ナインレイヤーズ)
- 重田 新平(JPIX)
- 矢内 直人(大阪大学)
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概要
インターネットは、ネットワークの集まりであり、それを数多くの人々が支えています。オープンで規模拡張性のあるアーキテクチャゆえに、セキュリティの観点では弱さをも持ちあわせているのがインターネットの特徴です。インターネットを適切に使い続けていくためには、ネットワークを支える人々、まさにこのInternet Weekに参加するような人々が、その守る技術について理解し、その導入可否についても判断していく必要があります。
そうはいっても、わかってはいるけれど、その技術の導入に向けて一歩踏み出せない方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか?
このセッションでは、インターネットを守る技術と普及について共に考え、そしてそれを私たち一人一人が咀嚼して、自組織でどうしていったらいいのかを考える道筋を提示していきます。
13:05-13:30 基調講演:インターネットを守る技術と普及について考える~インターネットワーキングのススメ~
- 講演者:猪俣敦夫(大阪大学 サイバーメディアセンター 教授, CISO)
- 概要:インターネットに初めて触れたのがちょうど20年前。それまでシリアル非同期でしか繋いだことのなかった私がIP云々といわれてもさっぱりだったことが思い出される。その20年も前に日本のインターネットが始まっていたことにも驚かされるが、2020年に入りその偉大な先人たちが続々と定年や退官され、すぐそばに居て当たり前ということに私たちが甘んじていたことに否応なしに気付かされている。今はインターネットと言うだけで若者の心が躍るような時代ではない、データサイエンスやAIといった分野にどうしても惹かれるのは至極自然なことである。とはいえリーダーシップを取れる人も経験を積んで引っ張り続けてきたように、今すぐにでもやらなければ次の世代に今以上のインターネットが進化することもない。私が教育においてモットーとしていることは「人に教えられる」ようになることである。例えば、経路制御のような話にRPKIといったセキュリティ?なんて20年前に想像すらしていなかったことが「当たり前」の時代、これが現実である。次なる世代にこの「当たり前」にどのように魅力と夢を付け加えていくべきかを考えていきたい。
13:30-14:45 インターネットを支える力について考える ~セキュリティ技術の普及 – RPKI/DNSSEC/DMARCを題材に ~
- モデレータ・パネリスト:小川博久(三菱総合研究所)、木村泰司(JPNIC)、矢萩 茂樹(BBIX)、菊池 豊(高知工科大学/有限会社ナインレイヤーズ)、重田 新平(JPIX)、矢内 直人(大阪大学)
- 概要:今という時代の背景を踏まえながら、インターネットを支える力としてのセキュリティ技術の導入について考えていくセッションです。
特に令和4年度から令和5年度にかけて総務省では「ISPにおけるネットワークセキュリティ技術の導入及び普及促進に関する調査」事業が行われてます。単なる導入普及を目指すのではなく、プレーヤーたちが”(三つの)確証”を得るべく技術に触れ、有識者や学生さんをも巻き込んで普及のあり方を探りながらの実証実験です。今回は、この本実証実験の話を題材として紹介しながら、実験に関わるさまざまな方々の得られたことや感じられたことについて、生の「ボイス」をもらいながら、お伝えしていきます。
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対象者
インターネットのセキュリティに関心のある方、関わる方、経営者
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