C18 電話からデータへ、そして未来へ:モバイルネットワークとインターネットの歩みと挑戦
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日時・会場
2025/11/27(木)
10:00 ~ 11:30
@ホール
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講演者
- 松嶋 聡(ソフトバンク株式会社)
- 宮坂 拓也(株式会社KDDI総合研究所)
- 中村 修(慶應義塾大学)
- 青柳 健一郎(株式会社NTTドコモ)
- 谷崎 雄太(独立行政法人情報処理推進機構 産業サイバーセキュリティセンター)
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概要
モバイルは信頼性重視の回線交換に始まり、インターネットはベストエフォートのパケット交換を基盤に成長してきました。両者の進化の道筋は異なるように見えても、現在は切り離せない存在となり、6G以降のモバイルの姿はインターネットに携わる私達にも大きな影響を及ぼします。 本セッションでは、各キャリアの研究開発やアカデミアにおける最新の取り組みを紹介し、次世代のモバイルネットワークアーキテクチャの方向性を共有します。
モバイルネットワークのアーキテクチャ的課題にむけた取り組み
講演者
松嶋 聡
概要
3G、4G、5Gといった専門用語が一般の方にも浸透するくらいに、モバイルネットワークの世代交代が広く期待されるような時代になりました。旧世代より踏襲される、携帯端末、無線アクセス、基幹(コア)システムからなる構造を変えずに、世代ごとの最新技術を取り入れ進化してきたモバイルネットワークが、これからも期待に応え続けられるための活動の一つとして取り組んでいる「MUPアーキテクチャ」をご紹介します。
モバイルネットワークにおけるAIを用いた運用自動化の取り組み、次世代ネットワークに求められること
講演者
宮坂 拓也
概要
本発表では、LTEや5GにおけるAI技術(機械学習、深層学習、LLM等)を適用し、ネットワーク運用を自動化する取り組みに関して報告します。
その上で、「AIによる運用自動化」という観点から現状のモバイルネットワークアーキテクチャの課題・困りどころを共有し、それを解決するための将来のモバイルネットワークの進むべき方向性について議論します。
6G×AIで切り拓く異次元モバイルネットワーク:標準化を超越する未来インフラ構築
講演者
青柳 健一郎
概要
NTTドコモは次世代移動通信システム「6G」の研究開発において、AI技術を中核的要素として位置づけています。本講演では、「6Gの成功の鍵はAI」という視点から、6Gで目指すAI Centric NW(AI for NW&NW for AI)の技術的挑戦、標準化の現状とその役割を解説し、最先端AI技術とネットワークの融合によって実現される世界観と可能性、それが支える社会インフラ展望について議論します。
未来を担うモバイル人材の育成に向けた取り組みについて
講演者
谷崎 雄太
概要
5G/6G、IoT、AI、仮想化といった先端技術が融合するモバイル分野は、いわば情報分野の異種総合格闘技となっています。
この未来を担う人材を育成するには、座学中心の知識教育だけでは不十分です。特に、モバイルシステムは私たちにとって一番身近にありながらも、その仕組みや中身を十分に理解し、分解し、再構築するといった機会がほとんどありません。
今後のモバイル分野の発展には、かつてのインターネットのように「自由に試行錯誤できる実験環境」の整備が極めて重要と考え、その実現に向けた取り組みの一部をご紹介したいと思います。
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紹介記事
※時間割、内容、講演者等につきましては、 予告なく変更になる場合がございます。 あらかじめご了承ください。