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C5 IPv6-Mostly Networkで変わる運用のカタチ – 標準化と実証から見える現在地 –

  • 日時・会場
    2025/11/25(火)

    13:00 ~ 14:30

    @Room 109
  • 講演者
    • 川島 正伸(NECプラットフォームズ株式会社)
    • 横尾 和真(広島大学大学院先進理工系科学研究科)
    • Sorah Fukumori(RubyKaigi)
  • 概要

    IPv4アドレス枯渇とデュアルスタック運用の限界を背景に、現実解として「IPv6-Mostly Network」が注目されています。本セッションでは、IETFでの標準化動向を踏まえた技術的背景、実証環境構築とクライアントOS検証の成果、さらにRubyKaigi2025での実運用事例を通じて、IPv6-Mostlyがもたらすメリットと課題を多角的に紹介します。

    理論から実地検証、実運用まで一度に学べる貴重な機会として、IPv6導入を検討する技術者や運用担当者に実践的な知見を提供します。

    IPv6-Mostly Network概要とIETFにおける標準化動向

    講演者

    川島 正伸

    概要

    IPv6への移行技術として国内ではDS-LiteやMAP-Eなどが採用されていますが、この流れを大きく変える可能性を秘めたIPv6-Mostly Networkが普及の兆しを見せています。

    本講演では、IPv6-Mostly Networkの重要な構成要素である464XLAT技術の共著者であり、かつIPv6-Mostly Networkの標準化にも関与している立場から、IPv6-Mostly Network登場の背景、技術概要、IETFにおける標準化動向、課題や今後の展望などについて参加者の皆さまと共有します。

    IPv6-Mostly実証環境の構築とクライアントOS検証について

    講演者

    横尾 和真

    概要

    IPv4アドレス枯渇が深刻化する中,デュアルスタックの運用負荷を軽減する手法として注目されるのが「IPv6-Mostlyネットワーク」です。

    本講演では、手元で簡単に準備できる実証環境の構築を具体的に紹介するとともに、Windows・macOS・Linux・Android・iOSといった主要クライアントOSにおける動作検証の結果を共有します。464XLATの挙動やアプリ互換性の課題,運用上の工夫を解説し、導入を検討される方々に対して実践的な知見を提供します。

    RubyKaigi Wi-Fi での IPv6-mostly 実験とその所感

    講演者

    Sorah Fukumori

    概要

    RubyKaigi 2025および Kaigi on Rails 2025 では RubyKaigi NOC チームが Wi-Fi 環境を構築・運用して全参加者向けに提供しています。われわれは開催毎に何かしらなるべく新しい取り組みをするという目標があり、2025 年度は IPv6-mostly の提供をしました。Linux + Ruby製XLAT の実装詳細や、実際に 2025/4にデプロイしてみてのトラブル・所感についてレポートします。

  • 対象者
    • IETF動向やIPv6移行技術に関心のある方

    • IPv6 導入や IPv4aaS(464XLAT, DS-Lite, MAP-E/T など)運用に関わる技術者

    • IPv6-Only 環境やデュアルスタックの維持に課題を感じている技術者

    • 新しいネットワーク運用モデルに興味のある研究者・学生

  • 紹介記事

    IPv6移行の“現実解”を探る─「IPv6-Mostly Network」が示す新たな運用のかたち ~IW2025プログラム委員インタビュー~

※時間割、内容、講演者等につきましては、 予告なく変更になる場合がございます。 あらかじめご了承ください。

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